■玉作湯神社2


社宝
1.上代各種玉類  184点(重要文化財)
2.上代玉磨砥   162点(重要文化財)
3.上代ガラス製造ルツボ片と上代ガラス一括(重要文化財)
二.製玉の由来
当地、花仙山は、製玉の原石たる瑪瑙に富み、この玉造郷は櫛明玉命の起業地として、その御子孫代々この地に居住し、製玉事業を世襲し給うた。神武天皇御即位の時には命の御子孫、御祈玉を献上して践祚を賀し奉り、爾後舞歳玉を調物に添えて貢献し給うたことが記され、延喜式神祇臨時祭の条に「出雲国進むる所の御富み岐玉六十連、毎年十月以前。意宇郡(現在八束郡)■■の玉作氏をして造り備えしめ、使を差して進上」云々と見えており、当地は青・赤・白の瑪瑙、水晶等を産し、殊に青瑪瑙は玉造の特産で天下一品と称せられています。
玉の琢磨法は原石を石槌で打砕き、その良好の部分を選んで玉磨砥にて玉の形に磨き上げ、さらに硬質の玉砥にて光沢を出したものとされています。
又、鉱石を砕いて粉末とし、これをルツボにて溶解しガラスとして練って吹き出して造った硝子玉も玉造部で製作されたものと云われ「工芸志料玉の部」にも出雲国造の献ずる所の玉は真玉(瑪瑙玉)、国司の奉る玉は吹玉(硝子玉)なり、と記され、社宝として現存する上代ガラスの附着せるルツボ片、上代ガラス塊及びその原料の半ば溶解せるもの等からして、上代玉造に於いてもガラス製作が行われたことが明らかです。
三.玉造温泉
玉造温泉は少彦名命の御発見と伝えられ、国鉄玉造温泉駅から、玉造川に沿って上がること約2Km、玉造郷にあって玉造川の清流を挟み、要害山・花仙山の二山を負って多くの人家が相連なり渓間の一小区をなしています。
「出雲風土記」意宇郡の条に、忌部神戸、郡家の正西二十一里二百六十歩。国造神吉詞を奏しに朝廷に参向する時、御沐の忌玉作る、故に忌部という即ち川辺に出湯あり、出湯の在る所、海陸に亘り男女老少、或は道路に格■り、或は■州に郡集いて市を成し、■■■会。一濯すれば形容端正、再浴すれば万病ことごとく除く。古より今に至るまで験を得ざることなし、故に俗人神湯といえり」と記されております。
この忌部神戸の神湯は玉造温泉で維新以前神湯の温泉は、松江藩主松平公の御茶屋ありて入湯のため度々御来館あり現に神湯は地名として、又家号として存在し、区民の浴場等も現存し、天平5年出雲風土記撰修の時既に前記の如く繁昌していたから、この温泉の発見は余程古く、出雲国造が天皇に神吉詞奏上のため上京の途次、この温泉にて斎戒沐浴になられたと記され、その後温泉は洪水のためすたれていたものを佐々木義■(富士名判官)が夢告により川中に温泉を発見し、薬師堂を建立し、湯船を構え、上屋を造って、温泉を復興された折節月が東天に昇ったので、
「瑠璃光の心は真如の玉造り
 薬の湯には月も入りけり」
と即吟したと伝えられています。
天正年中、地震洪水のため流失し、慶長年中堀尾忠■之を再興し、松平氏に至って浴室の改造、御茶屋の建造があって、明治維新より今日に至った事は上述の通りです。
玉造温泉はラヂウムを含有する塩類泉で、温度高く、泉質透明で僅かに白色を帯び古くから神湯として特効が大きいと云われています。
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